お久しぶりです、三毛猫です。
ブログの広告表示ももはや何度目か(;・∀・)
さて今更ですが「スウィーニー・トッド」を観ました。
ミュージカルなのにR15とはどんな歌が流れるんだろう?と思いつつ借りてきました。
ジョニー・デップ主演。R指定のついた映画というのは久々にみたような気がします。
↑これです。
ハリー・ポッター出演の役者さんが多いので、なにやらハリー・ポッターの世界に迷い込んだ気がしました。
「いらっしゃいませ、そして永遠にさようなら」というキャッチコピーは強烈だったので、公開当時からなんとなく覚えていたのですが、キャッチコピーから想像した内容とは全然違いました。
ミュージカルというのでもっとずーっと歌いっぱなし(オペラ座の怪人みたい)なのを想像していたら、わりとセリフは多めでした。ジョニー・デップが殺人鬼役というのは聞いていたので、ほうほう、と思いながら観てみたのですが、全体的に派手な血まみれパラダイス。
これはグロ耐性ない人が見たら吐いちゃったりしそうですね。
喉掻っ切るシーンがたくさーん。
ネタバレしないあらすじとしては、無実の罪で流刑にされた超腕利き理髪師ベンジャミン・バーカーが、妻子ともども不幸のどん底に陥れられたので、その復讐のために名前を変えてロンドンに舞い戻り、殺人鬼に変貌していく……というものです。
虫と血が苦手な方は観ないことをおすすめします。
以下、ネタバレつき感想です。
この映画で一番好きなの誰?って訊かれたら、多分ラベット夫人をあげるでしょう。
ラベット夫人は最初から最後までいきいきしていて、非常に素敵なキャラクターであったと感じました。全員報われない三角関係というか、判事とか含めるともっとたくさんの矢印があるんですが、スウィーニー・トッド←ラベット夫人←トビーという構図が、破綻の始まりでもあり、映画の中でいいバランスを保っていたのではないかな……。
ラベット夫人が「客が来た!」の瞬間にまな板にドスッ!!と包丁を突き立てた瞬間、「うわあ、この映画はやばい映画だ」と思ったのですが、その後虫……あの、私の間違いでなければ多分あれはG的なアレだと思うんですが(違うことを願うのですが)、アレをパイ生地ごと包むシーンで血みどろシーン以上に食欲が失せました。
あれだけ衛生状態がやばければ、そりゃ客も寄り付かないでしょう……と思ったけど、あの時代のロンドンはGがまな板の上を這いずりまわるのが常だったのでしょうか……詳しい人がいても聞きたいような、聞きたくないような(笑)
私ラベット夫人役の方をハリー・ポッターでしか存じ上げなかったのですが、綺麗な歌声をなさっているんですねー。
ジョニー・デップとのハーモニーは聞いていて楽しかったです。
包丁と麺棒の凶器を手にしながらくるくるGだらけの店で踊る二人が非常に楽しそうでよかった(笑)
ストーリー自体は、復讐ものにあるダークな爽快さ(というと矛盾してるようですが)といったものはあまりなく、壊れていく人間と関係を追っていて、最後に復讐鬼は最愛の妻を間違えて殺して死んでしまう……と、いったもの。
無事に自分の娘を狙っていたロリコン判事を殺せたし、報いとしては妥当といったところでしょうか。
娘は多分若者と幸せになったんでしょうし……。
殺人鬼も死んでめでたしめでたし、かな?
トビーの今後だけが気になるところではありますね。
ラベット夫人の復讐としてスウィーニー・トッドを殺してしまったトビー……主にこれ判決でどういう判断がくだるのかすごい気になりますよ。トビーがスウィーニー・トッドの代わりに連続殺人鬼の濡れ衣きせられたりしないかなぁ。
喉をかっきるといえば、スウィーニーの最初の殺人の動機となった元弟子のピレリ。
ピレリの役者さん、声綺麗でしたねー。髭剃りの時、「あいつ……ベンジャミンだなー」と思いながらニヤニヤしている時の顔が素敵でした。
グロテスクなので、そう何度も何度も見返したい映画ではないですが、役者さんたちの意外な演技と歌が観れただけでも見た価値はあったかなあと思います。
特にスネイプ先生で有名なアラン・リックマンの変態判事役は非常にいいものでした。気持ちいいくらいに気持ち悪かったです。あのねっとりした声で気持ち悪い愛囁くシーンとか。
水夫の若者に「そっちの経験も豊富なんだろう?」とか言い始めた時は「へ、変態だー!!」って画面の前で思わず身構えました。んー、いい声の方が変態やると、ほんとに気持ち悪いですよね(褒め言葉)
あの時代の衣装や建物再現が素敵ですし、また1年後くらいに見返してみたい気分です。
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