お久しぶりのブログですおはようございます。
今気づいたんですが、ブログわりと長いことやってるのに「おはようございます」の時間帯に書いているのは初めてかもしれません。理由はこの時間にはあまり起きないからです。朝は基本、起きることに心血注ぐ時間帯なので(ダメ人間)
本当にお久しぶりのブログ、かつ小説も更新が滞ってて申し訳ないです。
一月に一回くらいは更新しないとね(´・ω・`)
さて今回ご紹介する映画は
↑こちら。
パプリカ、というとピーマンの色違いですが、こちらのパプリカは人名。
筒井康隆さん原作の小説「パプリカ」を映画化したものだそうです。
本を読んでから観るかどうか迷ったのですが、平沢進さんの「パレード」とか「白虎野」を先に知っていたので、映画の方を観る誘惑が強く、そっちに折れました。
いやー音楽が素晴らしかったです! そういえばOP、ED共に同曲使用っていうのは中々ないと思うんですが、私がただ単に映画観てないだけでしょうかね?
途中で狂気的なパレードの音楽が鳴るシーン(イントロからの盛り上がりがゾクゾクします)、映像の美麗さ、ひたすた「すごい……」と溜息がもれます。
内容的にはSF。
人の夢に入る「DCミニ」という機械の開発に携わる主人公、あっちゃん(クールビューティな女性)。
彼女は夢の中ではパプリカという女性に変貌して、他人が無意識に抱えている悩みなんかを解決する「夢探偵」として活躍しています。
ところがある日、そのDCミニが盗まれたという報告が。DCミニが盗まれてしまえば、そこから他人の精神へ接続が自由に行われ、接続された人はメンタルを操られてしまいます。そうなる前に、手を打たなくては。
そう思い行動するあっちゃんと研究員たちですが、時は既に遅く、事件は起こってしまう……!
しかしこれ、こういうあらすじがどうこうというよりは、ひたすら綺麗なグラフィックや、狂気的なエロや、声優さんたちの技量に肝を抜かれたり、アニメーターさんにお供えものをするレベルだと感動したりする、そういう映画だったなあって思います。
いやほんと、パレードのシーンは何回観てもトリハダです……!
ストーリーラインを追うより、何か考えながら観るより(考察すると楽しいんでしょうけれど)、頭をからっぽにしてずーっと見ていると面白いんじゃないのかな、と思いました。
私は考えても分からなかったので、よく分からないけど楽しかった!と結論づけました。
以下、ネタバレつき感想です。
ネタバレというか、もう本当に「考察」とか深く考えるとドツボにはまりそうなので、あまりパプリカについて考えてはいないので、本当に感じたことだけなのですが。
映像が綺麗でした!音楽素敵でした!声優さんたちすごい!台詞回しが大変好み!
音楽と映像でここまですごいアニメ作れるんだ……!とひたすら夢を見てる気分で90分すごしました。
ちょいちょい「今は現実?夢?なんでネット上にあるはずのバーなのにパプリカがいるの?今あっちゃんだったのに一瞬でパプリカになってる?あれパプリカ分裂してる?何これ?うーん?」みたいな疑問がわいてきたんですけど、なんかもう「そんなことより今楽しもう」みたいな感じの気持ちになってきてました(笑)
気持ち悪さと華麗さとエロさと狂気が絶妙に交じり合って、大変おいしゅうございました。ごちそうさまでした。
色々とびっくりポイントはあったんですが(所長と粉川刑事が同期、あっちゃんが時田くんにマジ惚れしてる、氷室氏がゲイ、小山内くんがバイセクシュアルなどなど)、EDで白虎野が流れはじめた時に、「あー、この映画好きだなー」、と。
……氷室くんの方はバイじゃなくてゲイですよね多分? なんかそれっぽい雑誌が部屋にありましたし、小山内くんはアイドルらしいですし。小山内くん、嫌なことやってたり、ダメな方の意味でエロかったりするんですけど、報われなさすぎて泣けてきますね。不本意なことやってDCミニ手に入れなきゃいけないわ、惚れた子にフラれるわ、最後哀れな死に方するわで……結局理事長とは相思相愛(?)な関係だったのか、お互い損得勘定の上だったのか、その辺りが気になるとこです。
冒頭~OPや、理事長・小山内くんコンビから逃げているシーンなどの、パプリカの変幻自在のくるくる変身するシーンは見ていて本当楽しいですね。
夢の中ってホント意味わかんないことでもすんなり受け入れてる感じがあるのですが、よくビジュアルで表現できるもんだなあと。
作中で何度か「パレード」がかかる入りがあるのですが、BGMの使い方と映像の魅せ方が実に巧みで、好きだー!!(結局そこに終始するんですけど)
平沢さんの曲もそうなんですが、映像そのものにも、すごい中毒性がありますね。
冷蔵庫と鳥居が先鋒を司るパレードシーン、あれ全部手描きだときいて「うわああ……」ってなりました。本当にアレアニメーターさん大変だったろうと思います……いっそアニメ怖い……。(あのシーン、千と千尋の神隠しの神様が出てくるシーンを担当した人が描いてると小耳に挟んだのですが本当なんですかね?)
台詞回しと声優さんの演技なんですが、いやー、ほんとこっちもすごかったです。
理事長役の江守さん、ものすごい声が私のツボにはまりました……!似合ってらっしゃる!(笑)太く、低く、すごい迫力があって敵としての緊張感がビシビシ出てました。
バーテン二人は筒井さんと今監督が演じていたらしく、スタッフロール観ながらリアルに「うぇ!?」みたいな声出しました。「曰く有りげな、セブンティーン……」って台詞が好きです。17といえば、エレベーター上がりながら映画をなぞっていくシーンとかね、すごい良かった。粉川さんの表情がね。本当は映画好きなんだなあ……って表情と声していて、うんうん、と頷きたくなりました。
台詞だと、やはり最初の所長がおかしくなっていくシーンが一番印象深いですかね。
最初は「ややポエミーな人だなー」くらいしか思っていなかったのが、「何言ってるのこの人?」に変わって、「この人ヤバイアレだー!!」に変わっていくあの感じ。正直窓ぶち割って飛び降りたシーンでは、「あ、死んだな」と思いました。生きててよかった、所長。あっちゃんが所長の台詞に無言で「は?」みたいな顔するのがすごい好きです(笑)
あの序盤で、この映画の狂気が好きになった感じがあるので、お気に入りシーンの一つですね。
他にもたくさんたくさんあって、いちいち書いていったら本当にずっと語り続けていられそうなのですが、とりあえず、私はDVDを買うかどうしようか迷っています。
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